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2013/06/13

ハリーズ バーで、タンブラーのベリーニを飲む気分



「感覚のシンフォニー」をテーマにしたスペシャル リザーブ。
アイリッシュハープの典型的なスコアが描かれている。



いつも購入するタバコ店イクタカ(リンク)さんは、
ネットで知った大阪府枚方市にある大きなタバコ店である。
先日、ご主人と電話で話す機会があったが、
今どき珍しく節度を重んじる良心的なショップだと感じた。
HPに出ているパイプを購入したいと問い合わせたら
私の趣味や経験、使用目的を推測した上で、
あのパイプは薦められないと丁寧にアドバイスしてくれた。
購入者の立場も考えず売上げ向上を優先するのが
当然とされる拝金主義に毒された社会で、
ご主人の節度を重んじる人柄とプライドが感じられ、
私は嬉しくなってしまった。

ご主人自ら書いているテイスティング・リポートでは、
"Peterson Special Reserve 2013" に付いて、
パッションフルーツとジューシーなピーチの香り付けの
完成度の高さは秀逸な缶にも通じる交響曲を想わせる。
極上の加香系パイプたばこならではと言えるだろう。
と絶賛するだけではなく、
湿度のかなり高いたばこで、小まめなタンパーワークが必要。
軽く詰め、燃焼温度が上がらないように喫煙するのが、
このたばこの吸い方。パイプはミディアムサイズがおすすめ。
と、むしろマイナスと思える事も書いている。

コールハス社のレイティング表。アロマ:パッションフルーツ・ピーチ

確かに、詰め方や火の管理は神経質かも知れない。
でも、そんな事でアイリッシュ・ハープの音色は疎外されない。
いま最も私のお気に入りとなっている。
ベネチアのHarry's Bar"あの有名なタンブラーで出される
カクテル・ベリーニを飲んでいる時の様な、
日本とは異質の国でしか嗅ぐ事が出来ない香りが、
部屋の中に漂って私を酔わせるからだ。


最初は缶が欲しくて購入したのだが、
もう、今の私はベネチアを旅する機会など無くなった。
せめてタバコでベネチアを、と2缶を追加購入した。
しかし、日本には少しか入荷しないリミテッド・エディション。
イクタカさんのHPには残り14缶となっている。
若い頃なら下品に全部を買占めただろうが、
そんな贅沢は出来なくなってしまった。
せめて、あと4缶は注文したいと思っている。



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